米成長減速でドルはさらに下落する可能性=NY為替
きょうの為替市場はドルの買い戻しが優勢となっており、ドル円も148円台をうかがう展開が見られている。米雇用指標が底堅い米労働市場を示唆しており、関税の影響によるインフレも目先は続くとみられる中、トランプ大統領の主張とは裏腹に、FRBの利下げ期待は中々高まらないようだ。
ただ、全体的にドル先安感は根強く、長期的にはドル安を見込む向きが圧倒的に多い。そのような中、米成長減速でドルはさらに下落する可能性も指摘されている。ストラテジストは年後半に米経済成長が鈍化するにつれて、ドルはさらに下落する可能性があると指摘している。米経済が弱含めば、FRBによる追加利下げの道が開かれる可能性が高まり、それがドルの重荷になるとしている。
さらに、ドル離れが世界的に進行していることも、ドル安要因と指摘。ただし、米国の政策見通しに不確実性があることや、すでにドルに対してショートポジションが積み上がっていることから、ドル安の進行は緩やかで限定的なものに留まるとも述べている。
USD/JPY 147.83 EUR/USD 1.1722 GBP/USD 1.3419
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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