主要中銀の追加利下げで株高・通貨安の可能性 金融政策面からもドル安シナリオか=NY為替
主要中銀による追加利下げが、今後の金融市場に大きな影響を及ぼすとの指摘がエコノミストから出ている。利下げは株価を押し上げ、該当国の通貨を弱める可能性が高い。一方、リスクセンチメントは刺激され、株式市場は当面高水準を維持する可能性があるとも述べている。同エコノミストは主要通貨について「底を目指す競争」になる可能性があるとも述べた。
ただ、ECBは本日の利下げで利下げ打ち止めが視野に入っており、ラガルド総裁も利下げサイクルは終了に近いと述べていた。日銀は利上げの方向で、少なくとも利下げはない。そうなると、FRBと英中銀が可能性として高いが、どちらもいまは利下げに躊躇している状況。ただ、今週の米経済指標に弱い内容が相次いでいることから、短期金融市場ではFRBの9月利下げの可能性を十分に織り込む動きも出ている。
そうなると金融政策面からも、やはりドル安シナリオか。
USD/JPY 143.68 EUR/USD 1.1443 GBP/USD 1.3579
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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