ドル円、一時143円台前半まで下落 米20年債入札をきっかけに米国債売り=NY為替
NY時間の終盤に入って、ドル円は143.65円付近での推移となっている。午後に入ってドル円はリスク回避のドル安・円高の動きから一時143円台前半まで下げ幅を広げる動きが見られた。
この日の米20年債入札の結果を受けて、米国債が下落し、利回りが上昇していることに反応。20年債入札は最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回り、応札倍率も前回を下回る冴えない入札となった。
米議会が減税案を含む予算案を審議する中、先週、ムーディーズが米格下げを行ったことをきっかけに、市場は米財政赤字への懸念を高めており、米国債が売られる中、本日の入札に敏感に反応していた模様。米株式市場でダウ平均が一時800ドル超の急落となったことで、リスク回避の円高の動きもそれに加わった格好。
ドル円は本日の下げで21日線を下放れる展開を見せており、早期に回復できないようであれば、4月に引き続き、再び140円割れを目指す展開も警戒される。
USD/JPY 143.66 EUR/JPY 162.82
GBP/JPY 192.92 AUD/JPY 92.55
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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