英中銀の6月利下げ期待が大きく後退 3つの理由=NY為替
きょうのポンドドルは買い戻しが強まる中、1.33ドルちょうど付近まで戻している。1.33ドルちょうどには21日線が控えており、いまのところ上値を抑えているようだ。
先週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が開催されたが、ポンドは買いの反応を見せていた。市場では6月の英中銀の利下げ観測が大きく後退している。その理由は主に3つが言われている。まず第1に、先週のMPCでの分裂した投票結果。政策発表前は市場の大多数が、全会一致に近い形で0.25%ポイント以上の利下げを支持すると予想していた。しかし、実際には2人が据え置きを支持し、より複雑な結果となった。第2に、英中銀は今年の成長見通しを下方修正したが、インフレが目標へと戻るのは2年後と予想している。第3に金利に関して、緩やかで慎重なガイダンスを維持している。
これらから、6月に連続利下げが行われる可能性は低いと見られており、短期金融市場では6月利下げの確率は10%で織り込んでおり、政策発表前の観測からほぼ半減している。
GBP/USD 1.3293 GBP/JPY 196.24 EUR/GBP 0.8406
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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