今年のユーロ圏の消費は低調な推移か=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となる中、ユーロドルは上値の重い展開が見られている。しかし、下押す動きまではなく、1.13ドル台で上下動している状況。本日の21日線が1.1335ドル付近に来ているが、その付近での推移は維持しており、今年に入ってからの上昇トレンドにまだ黄色信号は点灯していない。
本日は3月のユーロ圏小売売上高が発表になっていたが、前月比で減少となっていた。一部からは、今年のユーロ圏の消費は低調な推移になる可能性も指摘されている。ユーロ圏の消費者は今年、財布の紐を緩めることに慎重姿勢を続ける可能性があるという。貿易を巡る不透明感や賃金の伸び悩みが消費意欲を抑制すると説明している。
本日のユーロ圏小売売上高の減少は、消費者信頼感の低下を背景としており、トランプ政権の関税政策によって広がった経済の不確実性が原因と見られている。今後を展望すると、ECBの低金利が今年の消費を後押しする可能性があるが、実質所得の伸び鈍化によってその効果は一部相殺されるだろうとも述べている。
*ユーロ圏小売売上高(3月)7日18:00
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 0.2%(0.3%から修正)(前月比)
結果 1.5%
予想 1.6% 前回 1.9%(2.3%から修正)(前年比)
EUR/USD 1.1349 EUR/JPY 162.81 EUR/GBP 0.8510
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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