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ドル円は149円台に上昇 米株の買い戻しがサポート=NY為替概況

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ドル円は149円台に上昇 米株の買い戻しがサポート=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円は終盤になって買いが加速し、149円台に上昇。米株式市場が本日も買い戻されていることがドル円をサポートした。この日の米小売売上高の発表後に一時149円台に上昇する場面が見られたものの、上値を抑えられていた。

 今週は日銀決定会合が予定されているが、今回は政策の据え置きが確実視されており、注目は声明や植田総裁の会見となりそだが、追加利上げに慎重な姿勢を示せば、円は短期的に下落の可能性があるとの指摘もアナリストからは出ている。

 市場は将来の利上げのタイミングや程度について、何らかの手がかりを探っている。米経済が減速している証拠とトランプ関税をめぐる不確実性が、日銀の利上げ幅を制限する可能性があるという。植田総裁がこれらの問題について懸念を示した場合、円は下落の可能性があるという。円ロングが高水準に積み上がっており、その分、売りが出易い状況ではある。

 ユーロドルは1.09ドル台前半での推移。1.09ドル台で上値が抑えられてはいるものの、下押す動きもなく、上値追いの展開は続いている。いまのところ心理的節目の1.10ドルには慎重なものの、試しそうな気配は出ている。

 アナリストからは、短期的にユーロは対ドルで下支えされる可能性が高いとの指摘が出ている。迫り来るトランプ関税と弱い米経済活動が米国株の重荷となる可能性があり、ドルは後手に回る可能性が高いという。

 ドイツ議会がメルツ次期首相が予定している財政支出計画を承認すれば、ユーロは上昇する可能性があるとも述べている。その他、ウクライナ情勢の進展や、ECBの4月の利下げ一時停止に向けた市場の期待に火をつけるラガルド総裁の今週の講演もユーロの支援材料となる可能性があると述べている。

 ポンドドルは買いが優勢となり、1.30ドルを試す展開が見られた。1月中旬からのリバウンド相場の流れが続いており、チャート的にはもう一段の上値追いも期待できそうな形状が見られている。

 市場は来週3月26日のリーブス英財務相の予算案の提出を注目している模様。アナリストからは、予算案を受けて、市場が英中銀の利下げをより多く織り込むような展開になれば、ポンドは下落リスクにさらされる可能性があるとの指摘が出ている。リーブス英財務相は歳出削減を発表すると見られ、財政引き締めはポンドにとってマイナス要因になる可能性があるという。ドルも弱含んでいるため、ポンド下落は特にユーロや円に対して起こる可能性があるとも言及。

 英中銀は今週の金融政策委員会(MPC)で政策を据え置くと見られている。短期金融市場では年内にさらに2回以上の利下げを織り込んでいるが、同アナリストは3回の利下げを予想しているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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