英予算案で利下げ観測強まれば、ポンド下落の可能性=NY為替
きょうのポンドドルは買いが優勢となっており、1.30ドルを試す展開も見られた。1月中旬からのリバウンド相場の流れが続いており、チャート的にはもう一段の上値追いも期待できそうな形状が見られている。
市場は来週3月26日のリーブス英財務相の予算案の提出を注目している模様。アナリストからは、予算案を受けて、市場が英中銀の利下げをより多く織り込むような展開になれば、ポンドは下落リスクにさらされる可能性があるとの指摘が出ている。リーブス英財務相は歳出削減を発表すると見られ、財政引き締めはポンドにとってマイナス要因になる可能性があるという。ドルも弱含んでいるため、ポンド下落は特にユーロや円に対して起こる可能性があるとも言及。
英中銀は今週の金融政策委員会(MPC)で政策を据え置くと見られている。短期金融市場では年内にさらに2回以上の利下げを織り込んでいるが、同アナリストは3回の利下げを予想しているようだ。
GBP/USD 1.2985 GBP/JPY 192.87 EUR/GBP 0.8411
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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