（再送）米国株はしっかりのスタートも、週末を前にしたポジション調整もあり、ナスダックなどはマイナス転＝米国株概況

（再送）米国株はしっかりのスタートも、週末を前にしたポジション調整もあり、ナスダックなどはマイナス転＝米国株概況

　きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小幅高。終値はダウ工業株３０種平均が３５．１６ドル高の４万２２０６．８２ドル、ナスダック総合指数が９８．８６安の１万９４４７．４１、Ｓ＆Ｐ５００が１３．０３安の５９６７．８４。

　トランプ大統領が昨日（日本時間２０日朝）に２週間以内にイランへ攻撃を行うか決定と表明し、逆に一部で警戒していた今週末の米軍事介入の可能性が後退。いったん様子見ムードに入ったことや、イラン高官がウラン濃縮の制限について議論する用意と示したことなどがリスク警戒後退につながり、ダウ平均は時間外でプラス圏推移。寄り付きからダウ、ナスダックともにしっかりで始まった。

　しかしリスク警戒が根強い中、ハイテク関連の売りが目立ち、ナスダックがマイナスに転じると、ダウ平均も一時マイナス圏での推移となるなど、冴えない展開。昨日が休場で、金曜日と言うこともあって、連休を取るケースも見られ、市場自体がやや落ち着く中で、やや盛り上がりに欠ける面も見られた。

　ＧＡＦＡ関連は、まちまち。アップル＜AAPL＞はプラス圏スタート後、一時前日終値近くまで上げ幅縮小も、引けにかけてもう一段高となり、今日の高値を更新。ＡＭＤ＜AMD＞も朝からしっかり。一方、アルファベット＜GOOG＞＜GOOGL＞が軟調。エヌビディア＜NVDA＞、イーライリリー＜LLY＞、メタ＜META＞、アマゾン＜AMZN＞なども売りが目立った。

　ダウ平均はまちまち。上記アップル以外では小売り大手ウォルマート＜WMT＞、化学品の３Ｍ＜MMM＞などが堅調。上記アマゾン、エヌビディア以外ではユナイテッドヘルス＜UNH＞が1%を超える下げ。

　その他個別株で特徴的な動きとしては、中古車販売のカーマックス＜KMX＞が決算での一株利益が予想を上回ったことを好感して、NY市場が始まる前の時間外で10%近く上昇。NY市場に入って一時上げ幅縮小も、しっかり。

　ステーブルコインのサークル・インターネット＜CRCL＞が続伸。米上院が火曜日の夜
にステーブルコイン関連法を可決したことが好感され、水曜日の市場で上昇。さらにシーポートグローバルのアナリストが買い推奨としたことなどが好感され、大きき上昇している。

　バイオ医療のカプリコールセラビューティクス社＜CAPR＞の株はFDA生物製品評価研究センター（CBER）において、カプリコールセラビューティクス社のデラミオセル承認申請の監督を行っていた人物が休職したことなどを嫌気する売りが出て３０％を超える下げとなった。

　コンサルティング大手アクセンチュア＜ACN＞は昨日時間外に第3四半期決算を発表。受注の弱さなどが嫌気され、時間外で大きく下げており、NY市場に入っても軟調。
　売りさ下高見通しは引き上げも、アナリストなどの一部が成長がさらに減速する可能性を意識する動き。

アップル＜AAPL＞　201.00（+4.42　+2.25%）
アマゾン＜AMZN＞　209.69（-2.83　-1.33%）
アルファベットC＜GOOG＞　167.73（-6.25　-3.59%）
アルファベットA＜GOOGL＞　166.64（-6.68　-3.85%）
エヌビディア＜NVDA＞　143.85（-1.63　-1.12%）
メタ＜META＞　682.35（-13.42　-1.93%）
AMD＜AMD＞　128.24（+1.45　+1.14%）
イーライリリー＜LLY＞　762.73（-22.30　-2.84%）
ユナイテッドヘルス＜UNH＞　302.01（-5.19　-1.69%）
ウォルマート＜WMT＞　96.12（+1.03　+1.08%）
３Ｍ＜MMM＞　144.03（+1.52　+1.07%）　
アクセンチュア＜ACN＞　285.37（-21.01　-6.86%）
カプリコー・セラピューティクス＜CAPR＞　8.26（-3.68　-30.82%）
カーマックス＜KMX＞　68.57（+4.24　+6.59%）
サークル・インターネット＜CRCL＞　240.28（+40.69　+20.39%）

MMINKABU PRESS