日銀が追加利上げに慎重姿勢を示せば、短期的に円下落の可能性=NY為替
その後、ドル円は148円台半ばでの推移となっている。この日の米小売売上高の発表後に、一時149円台に上昇する場面が見られたものの、上値を抑えられている。米国債利回りが下げに転じており、ドル円の重石となっている模様。買い戻しが出ているものの、150円を試す勢いまではいまのところないようだ。
今週は日銀決定会合が予定されているが、今回は政策の据え置きが確実視されており、注目は声明や植田総裁の会見となりそだが、追加利上げに慎重な姿勢を示せば、円は短期的に下落の可能性があるとの指摘もアナリストからは出ている。
市場は将来の利上げのタイミングや程度について、何らかの手がかりを探っている。米経済が減速している証拠とトランプ関税をめぐる不確実性が、日銀の利上げ幅を制限する可能性があるという。植田総裁がこれらの問題について懸念を示した場合、円は下落の可能性があるという。
円ロングが高水準に積み上がっており、その分、売りが出易い状況ではあるようだ。
USD/JPY 148.47 EUR/JPY 162.23
GBP/JPY 192.82 AUD/JPY 94.60
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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