リスク回避と日銀観測で円買い、豪ドル下げきつい ドル円は一時147.45円まで下落
リスク回避と日銀観測で円買い、豪ドル下げきつい ドル円は一時147.45円まで下落
トランプ関税のリスク回避と日銀早期追加利上げ観測で円が対主要国通貨で上昇している。ドル円は一時147.45円まで下げた。トランプのせいで豪ドルの下げがきつい。豪ドルは対ドルで0.5%下落、豪ドル円は一時93円台を割り込んだ。豪ドルは対ユーロ、ポンド、カナダドル、NZドルと、全てに対し下落している。アジア株式市場でも豪州だけが大幅下落しており、1.7%超下げ昨年9月以来の安値を更新。トランプによる米中対立、アルミ関税、世界的な貿易摩擦とそれに伴う原油安で豪州の信頼感は悪化、景気先行きに対する不安は高まるいっぽうだ。
6日に発表された賃上げ要求集計結果が平均6.09%と32年ぶりの高水準となったことで、来週の回答集計結果も強い数字になることが見込まれている。企業側も賃上げに前向きな姿勢を示している。
赤沢再生相は「デフレ脱却判断に関する4指標全てがプラスになった」とコメントした。加藤財務相は「行き過ぎた動きには適切に対応する、12月以降一方的な動きが見られる」と"円高"を牽制する発言をしたが、市場は反応しなかった。

執筆者 : MINKABU PRESS
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