トランプ対EU関税発言受けたドル買い継続 リスク回避の円買いも 欧州株先物軟調
トランプ対EU関税発言受けたドル買い継続 リスク回避の円買いも 欧州株先物軟調
トランプのEU関税発言を受けたドル買いが続いている。時間外で米10年債利回りは上昇、ドル指数も上昇している。欧州株先物は軟調、香港株は大幅反落しており、リスク回避で円も上昇している。
関税強化による米景気減速懸念からきのうのNY時間では米債利回りは低下したが、きょうの東京時間では上昇している。関税強化で米インフレ再燃との見方が出ている。前日に債券価格が上昇(利回り低下)した反動で売られているだけにも見えるが。
トランプ米大統領はきのう、メキシコとカナダへの関税を4月2日に発動すると発表。メキシコカナダ関税はこれまで3月4日としていたが1カ月延期されることなった。延期は一見ポジティブ材料に見えるが、世界各国を対象とした相互関税措置をひとまとめにした可能性との声も。トランプ氏はEUからの輸入品全てに25%の関税を検討しているとしており、4月2日に各国にいっせいに相互関税を課すつもりか。
ラトニック米商務長官は4月2日は「相互関税発動日」だと発言。カナダとメキシコが4月に相互関税に直面する可能性、これは不法移民とフェンタニルを巡る関税とは別の計画だとしている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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