ユーロドル、関税脅威の中で欧米の金利差が重しに=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル売りが優勢となり、ユーロドルは1.03ドル台半ばまで買い戻されている。注目されていたパウエルFRB議長の議会証言は利下げへの慎重姿勢を改めて強調していた。すでに想定されていたことでもあることから、ドル売りの反応が出ているようだ。本日の21日線が1.0375ドル付近に来ており、その水準を試す展開になるか注目される。
ただ、ユーロドルに関しては弱気な見方が根強い。トランプ関税はもちろんのこと、ドルとユーロの金利差がユーロドルを圧迫する可能性があるという。トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムの25%の関税を課すことを発表したことはEUに打撃を与え、EUも報復措置の検討に入ったことを明らかにしている。EUは現在、自動車など他の分野への関税導入に備えているが、政治家たちはより広範な関税を懸念している。
しかし、関税に関するニュースが何であれ、欧米の金利差は、ユーロドルが1.03ドル付近の低位での取引を正当化し、修正的な反発の必要性を損なうという。
EUR/USD 1.0345 EUR/JPY 157.67 EUR/GBP 0.8329
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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