ドル円、154円台前半まで下げ幅を拡大=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は154円台前半まで下げ幅を拡大している。トランプ関税への懸念がひとまず一服する中、この日発表の12月の米求人件数を受けて為替市場はドル売りが強まっている。ドル円は155円台まで買い戻されてNY時間に入ってきたが、一気に154円前半に下落。
米求人件数は760万人と前回から大きく減少し、予想も大きく下回った。予想以上の労働市場の冷え込みを示し、FRBの利下げ期待を温存させる内容ではある。
ただ、市場ではドル安の持続性に懐疑的な見方が多い。米経済が相対的に力強く推移しているほか、ひとまず落ち着いているとは言え、貿易戦争への懸念は続くと見られており、本日のドル安は一過性に過ぎないと見ている模様。
米経済の好調さや、FRBの追加利下げへの慎重姿勢でドルは引き続き下支えされると見ている。トランプ大統領の政策からの成長やインフレへの影響に関する憶測で、ドルの長期的な上昇トレンドは継続すると見込んでいるようだ。
USD/JPY 154.30 EUR/JPY 160.20
GBP/JPY 192.62 AUD/JPY 96.58
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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