ドル円、157円台後半 米PPIは予想下回るも一時的な反応に留まる=NY為替序盤
きょうの為替市場はドル買いが一服する中、円高も一服しており、ドル円は157円台後半での推移となっている。先ほど発表の12月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことで、為替市場はドル売りの反応を見せた。ドル円も157円台半ばに値を落としたが、一時的な反応に留まっている。
先週の強い米雇用統計を受けて市場はFRBの利下げ期待をさらに後退させているが、本日の米PPIはやや安心感をもたらしたようだ。しかし、状況に大きな変化はない。短期金融市場では今月および3月のFOMCでFRBは金利を据え置く可能性が高いことが示唆されている。次の利下げは秋以降との見方に後退しているが、今後の指標次第では利下げプログラムは終了し、次の行動は利上げにシフトする可能性も指摘され始めている。
インフレについては明日の米消費者物価指数(CPI)を確認し、FRBが主に参照しているインフレ指標であるPCEデフレータの数字を探ることになりそうだ。PCEのコアデフレータが前年比3.0%を再び超えるようであれば、次の行動は利上げとのシナリオが現実味を増しそうだ。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
14日(火)
156.50 (6.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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