ドル円、157円台半ばに値を落とす 年末年始に警戒も=NY為替序盤
きょうのNY為替市場でドル円は戻り売りが優勢となっており、157円台半ばに値を落としている。ドル自体はNY時間に入って買い戻しが出ているものの、米国債利回りが低下する中、ドル円も売りに押されている。
ただ、158円台にはなお慎重な雰囲気ではあるが、下押す動きまでは見られておらず、7月以来の高値圏での推移が続いている。チャート的にはもう一段の上値がありそうな気配だ。
一部からは、日本の年末年始の長期休暇で流動性が低下するため、短期的に160円に向かって勢いづく可能性も指摘されている。年末年始を挟み為替市場はドル高方向にさらに傾斜する公算が大きいという。日本の財務省が年末年始も注視し続けると口先介入をするだろうが、あまり大きな意味はないと指摘。市場は日銀と財務省の不一致に着目しており、日銀の追加利上げが明確になるまでは、7月に見られたような日銀の利上げと為替介入が重なった際のドル安・円高が繰り返されるリスクは限定的だという。
短期金融市場では1月の日銀決定会合での利上げ確率を40%程度で想定しているが、2025年にかけての円ショートは間違った戦略だと投資家を説得するには、多くハードルがあるとも述べている。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は観測されていない。
30日(月)
なし
USD/JPY 157.52 EUR/JPY 163.88
GBP/JPY 197.89 AUD/JPY 98.00
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。