ドル売り優勢に転じる、一方向の動き続きにくく ドル円147円台半ば=ロンドン為替概況
ドル売り優勢に転じる、一方向の動き続きにくく ドル円147円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。ドル円は148円手前まで買われたあと、147.50割れまで反落。東京市場からの上昇の動きを戻している。ユーロドルやポンドドルは狭いレンジとなっているが、ユーロドルは1.16台後半から1.1710付近まで上昇、ポンドドルは1.34台後半に軟化した後、1.35近くまで反発した。クロス円はドル円とともに振幅も、やや円安の動き。ユーロ円は172円台での振幅。ポンド円は198円台後半から199円台前半で売買が交錯している。今週に入ってからは参院選前に形成された円売りポジションに対する調整圧力がみられている。ただ、日本の政局不透明感も根強く、円高の動きにも持続性はみられていない。また、ベイリー英中銀総裁はドル売りが現在の市場で最も活発な取引との認識を示した。長期投資家がドル資産に対する過度の比重を望んでいない点を指摘した。
ドル円は147円台半ばでの取引。東京朝方の147.24近辺を安値に買われ、ロンドン序盤にかけて147.95近辺まで高値を伸ばした。しかし、その後は147.30台まで反落と買いも続かず。欧州株は独仏指数が軟調に推移している。
ユーロドルは1.17付近での取引。東京市場では1.1680台から1.1690台での揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入ると買いが優勢となり高値を1.1709近辺に小幅広げている。ユーロ円は東京朝方の172.15近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には高値を172.93近辺に伸ばした。その後は172.50台まで反落。対ポンドではユーロ買いが優勢。
ポンドドルは1.34台後半での取引。東京市場では売りに押され、1.3490付近からロンドン市場にかけて1.3460付近へと沈んだ。しかし、ロンドン勢は買いで入り、高値を1.3499近辺まで伸ばした。しかし、1.35台乗せには至らず売買が交錯している。ポンド円は東京朝方の198.63近辺を安値に、ロンドン序盤の199.30近辺を高値とするレンジ。足元では199円台を再び割り込んでいる。ユーロポンドは0.8666から0.8683までのレンジでポンド売り優勢に推移している。ベイリー英中銀総裁の議会証言では金利見通しについては言及されていない。

執筆者 : MINKABU PRESS
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