ドル買い優勢、ＥＣＢ理事会発表を控えて ユーロドル一時１．１７台半ば＝ロンドン為替概況

ドル買い優勢、ＥＣＢ理事会発表を控えて　ユーロドル一時１．１７台半ば＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ドル買いが優勢。東京市場でのドル売りから流れが反転している。米１０年債利回りの４．３８％から４．４０％台への上昇に伴いドル買い圧力が強まった。ドル円は東京市場での高値146.54近辺から145.86近辺まで下押しされた。しかし、ロンドン時間に入ると反発が強まり、146.66近辺まで高値を伸ばしている。ユーロドルは1.1743近辺に安値を広げた。ポンドドルも安値を1.3535近辺に更新。この日発表された７月ユーロ圏ＰＭＩ速報値は製造業４９．８、サービス業５１．２と前月から改善した。対照的に英ＰＭＩ速報はサービス業５１．２と予想を下回り、ユーロ買い・ポンド売りを後押しした。欧州株は米欧貿易協議の進展や合意期待で堅調に推移している。この後のＥＣＢ理事会では政策金利据え置きが見込まれている。前回の利下げ効果を見極める方針とみられている。ラガルド総裁会見が注目されている。

　ドル円は146円台半ばでの取引。東京市場では146.50付近から145.86近辺まで下押しされる場面があったが、その後は買戻しの流れに転じている。米債利回りの上昇に反応し、ロンドン午前には146.66近辺に高値を伸ばしている。欧州株は総じて堅調で、リスク動向は良好。

　ユーロドルは1.17台半ばでの取引。東京午後の1.1780近辺を高値に、ロンドン時間は売りに押されている。足元では安値を1.1740台に広げている。ユーロ円は下に往って来い。東京朝方の172.51近辺を高値に、東京午前に171.76近辺まで下落した。しかし、その後は下げ一服となり、ロンドン時間には172円台前半へと買い戻されている。対ポンドではユーロ買いが優勢。７月ユーロ圏ＰＭＩ速報値は製造業・サービス業ともに予想を上回った。

　ポンドドルは1.35台前半での取引。東京午後の1.3589近辺を高値に、その後は売りに押されている。足元では安値を1.3535近辺に広げている。ポンド円は下げ渋り。東京午前に199.01付近から198.14近辺まで下落したあと、ロンドン時間には198.60台まで買い戻されている。ユーロポンドは0.8666から0.8684のレンジでユーロ買い・ポンド売りが優勢。７月英ＰＭＩ速報値では製造業が予想をわずかに上回ったが、サービス業が予想を下回るまちまちの結果だった。

minkabu PRESS編集部 松木秀明