FRBのタカ派的利下げ、市場の再評価は行き過ぎとの見方も=NY為替
NY時間の昼に入って、ドル円は157.30円付近での推移となっている。クリスマス・イブで米株式市場は日本時間3時、米国債市場は日本時間4時で取引を終了する。そのような中で、為替市場もこのあとは基本的に動きが止まりそうだ。FRBのタカ派な利下げ、日銀のハト派な利上げという日米の金融政策の格差がドル円を再び押し上げている。
一部からはFRBのタカ派的利下げへの市場の再評価は行き過ぎとの見方も出ている。米労働市場の冷え込みという状況下で、タカ派的なFRBの利下げ期待への市場の再評価は行き過ぎの感があるとの指摘も出ている。先週のFOMCでは、25年と26年に利下げペースが鈍化し、トータルの利下げ幅も縮小するとの見通しが示された。これによりドルは急落し、市場は25年6月まで追加利下げはないと織り込み、来年の利下げは1回か2回に留まるとの見方を示している。
しかし、市場の価格設定は流動的になり得ることには注意が必要だという。今後、弱い米データが発表されれば、価格設定は再び調整され、ドルが下落する可能性があると述べている。実際にFOMC後のドル高は、予想を下回るPCEコアデフレータで50%押し戻されているという。
USD/JPY 157.31 EUR/USD 1.0392 GBP/USD 1.2523
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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