英個人消費、景気救済の切り札とならない可能性=NY為替
きょうのポンドはNY時間に入って買い戻しが優勢となり、ポンドドルは1.25ドル台半ばに買い戻されている。対ユーロでもポンドは上昇。ポンド買いの材料は特段見当たらないが、本日の市場は全体的に今週の急速な動きの調整が広がる中、前日の英金融政策委員会(MPC)を受けて急速に下落したポンドにも買戻しが入っているのかもしれない。
この日は11月の英小売売上高が発表になっていたが、前回の減少から増加に転じてはいたものの、予想は下回っていた。エコノミストは、英小売売上高の小幅増は、英経済を第4四半期の停滞またはそれ以下の状態から脱却させるには不十分かもしれないと警告している。11月の英小売売上高は0.2%増加し、10月の政府予算案発表前の減少からは反転した。
重要なホリデーシーズンにとって好材料ではあるが、第4四半期を通して個人消費が減速しないためには、12月の大幅増が必要だとしている。そうでなければ、第4四半期の英GDPがマイナス成長となるリスクは依然残るという。なお、同エコノミストは現時点で、第4四半期の英経済はゼロ成長と予想している。
GBP/USD 1.2541 GBP/JPY 196.32 EUR/GBP 0.8291
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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