朝に前日の流れから高値トライも、その後調整=東京為替概況
朝に前日の流れから高値トライも、その後調整=東京為替概況
ドル円は前日に157円81銭まで上昇。その流れが朝も継続し、157円93銭までさらに上値を更新。7月17日以来の高値を付けている。昨日午前4時のFOMC前に153円台を付けており、かなり短い時間での4円強の大幅高となった。米FOMCでの利下げペース鈍化見込みと、日銀会合及びその後の植田総裁会見を受けての追加利上げ期待の後退がドル買い円売りを誘った。
こうした動きに対して、日本の当局は「投機的な動き含め為替市場の動向を憂慮している、行き過ぎた動きには適切に対応」と加藤財務相、三村財務官によるけん制発言を行った。介入警戒感が強まったこともあり、高値からはいったん売りが出て、昼前に157円割れを付け、その後156円84銭まで売りが出た。
午後はいったん買い戻しが入り157円30銭台を付けたが、ロンドン勢の参加を前に再び売りが強まり156円台を付けている。
来週はクリスマスウィークとなり、取引参加者が1年で最も少ない週となる。その中で、日銀金融政策決定会合主な意見、植田総裁講演などの材料が並んでおり、警戒感もあってポジション調整の動きが広がっている。
クロス円は基本的に同じような動き。ユーロ円は朝に163円66銭を付けた。対ドルでのユーロが重くなったこともあり、昨日海外市場の高値163円80銭には届かず、その後は円安の調整待って162円35銭を付けている。
ユーロドルはFOMC後のドル買いの流れからやや上値が重く、レンジ取引中心ながら1.0350をトライする展開。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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