遅かれ早かれドルはピークに達するとの予測も=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は149.60円付近での推移となっている。きょうから師走相場に入って為替市場はドル買い優勢で始まっている。しかし、ドル円についてはドル高以上に円高の動きが強く、本日は一気に149円ちょうど付近まで急落する場面も見られた。150円台が重く、米国債利回りも上げ幅を縮小したことから、見切り売りが強まった可能性もありそうだ。
市場はドル高期待が依然根強いが、アナリストからは「トランプ政権の下では遅かれ早かれドルはピークに達するだろう」との予測も出ている。
「1月には貿易関税に関する発表が相次ぎ、不法移民に関する措置や減税法案の早期成立に向けた動きは前回2017年と同様にドル高を再燃させるだろう。しかし、次第に米経済が減速し、FRBが金利を引き下げる前の2025年前半にドル高はピークを迎える可能性もある」と述べている。
来年第1四半期末までにユーロドルは1.02ドル、ドル円は154円になると予測している。
アナリストらはまた、今週の米雇用統計の非農業部門雇用者数(NFP)が概ね予想通りであれば、12月にFRBは0.25%ポイントの利下げを実施すると見ており、その後2025年にはさらに3回の利下げが行われると予測している。ただ、連続利下げについては12月FOMCが最後になると確信しており、FOMCのトーンは穏やかにタカ派になると予想している。FRBは2025年のデータや政策を慎重に見極めることに重点を置くであろうとも述べた。
USD/JPY 149.61 EUR/USD 1.0493 GBP/USD 1.2649
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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