【本日の見通し】大統領選後の影響残る、今晩のFOMCにも注目
【本日の見通し】大統領選後の影響残る、今晩のFOMCにも注目
昨日開票が進んだ米大統領選は、共和党候補のトランプ前大統領が、民主党候補のハリス副大統領を破り、大統領返り咲きが決定した。高関税、減税などを志向するトランプ氏の姿勢から、物価高によるドル高が進むとの思惑が広がり東京市場で151円台前半から154円台まで上昇。その後の調整は限定的で、その後も高値圏推移となった。ユーロドルが1.09台から東京市場で1.0700台まで、海外で一時1.07割れなど、ドルは全面高。
今日もこの流れが基本的に継続と見られる。トランプ氏自体はドル安を望む発言を何度もしているが、施策の方向からドル高不可避との見方が強い。選挙前にハリス氏が世論調査で盛り返しを見せたこともあって、いったんドル高の調整が入った後だけに、買いが入りやすくなっている面がある。
この後は今晩の米FOMCをにらむ展開。0.25%の利下げは市場予想通り実施される見込み。この後、物価の上昇が見込まれる状況において、今後についてどのような姿勢を示すのかがポイントとなる。ただ、従来姿勢のデータ次第との形を崩すことはないと見られる。また議長会見での質疑応答で、進退問題にも質問が来ると見られるが、任期まで勤める姿勢を示してくる可能性が高く、波乱要素にはなりにくい。中銀の独立性協調もあり、政治問題には強くコミットしない可能性高い。
今後についてデータ次第の姿勢維持で、ドル高の流れがゆっくりと継続、ドル円は155円意識の展開か。ユーロドルは再びの1.06台トライを期待、1.06台でどこまで売りが続くかがポイント。クロス円はやや不安定。当面ドル主導の展開か。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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