ポンドドル、下に往って来いの展開 英首相が財務相の去就を巡り火消しに努める=NY為替
きょうのポンドドルは下に往って来いの展開が見られている。この日の米雇用統計を受けてドル高が優勢となり、ポンドドルも発表直後に1.35ドル台に急速に下落する場面が見られた。ただ、直ぐに買い戻され、米雇用統計後の下げを解消している。基本的にポンドは強い動きを見せていた。
スターマー首相がリーブス財務相の去就を巡り火消しに努めたことがポンドをサポートしたようだ。首相は、リーブス財務相が今後何年も現職に留まるだろうと発言し、退任の観測を打ち消した。前日の下院の質疑で首相は、財務相への全面的支持表明を避け、英資産の売りを誘っていた。
リーブス財務相は国民保健サービス(NHS)の10カ年計画について、「経済を再び強固な基盤に立て直した」と述べ、病院向けに数十億ポンドの追加資金を確保したと強調していた。「財政規律を守ってきたからこそ、公共サービスへの投資を拡大できる」とも語った。
GBP/USD 1.3644 GBP/JPY 197.91 EUR/GBP 0.8614
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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