ややドル買いに傾く、米債利回りが上昇 ドル円148円台半ば=ロンドン為替概況
ややドル買いに傾く、米債利回りが上昇 ドル円148円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ややドル買いに傾いている。週明けの債券市場では利回りが上昇しており、米10年債利回りは一時4.01%付近に上昇。米2年債利回りが10年債を上回る逆イールド現象もみられている。先週末の米雇用統計が強い結果となったことで、市場での11月FOMCにおける大幅利下げ観測はほぼなくなっている。ドル円は東京市場からの下落を受けて、ロンドン序盤に148円割れ目前まで下押しされたが、米債利回り上昇とともに148円台後半へと反発している。ユーロドルは1.09台半ばから後半での揉み合いで、やや上値が重い。ポンドドルは1.31台割れ、豪ドル/ドルは0.68台割れへと安値を広げている。米株先物・時間外取引は先週末の上昇の反動で安いが、欧州株の売りは限定的にとどまり足元では上昇に転じてきている。イスラエルのハマスやガザなどへの攻撃が続く中で、NY原油先物は76ドル台乗せへと上昇。このあとのNY市場では手掛かりとなるような米経済指標発表は予定されていない。米金融当局者発言を待ちながらの神経質な相場展開になっている。
ドル円は148円台半ばでの取引。東京朝方の149.13近辺を高値に、その後は軟調に推移。ロンドン序盤にかけては148.06近辺まで軟化した。しかし、その後は米債利回りの上昇とともに下げ渋り、148.70付近と前週末NY終値水準へ戻している。
ユーロドルは1.09台後半での取引。東京早朝の1.0979近辺を高値に、ロンドン序盤には1.0954近辺まで下落。その後は狭いレンジ内で売買が交錯している。ユーロ円は東京朝方の162.57近辺を高値にドル円とともに売られ、ロンドン序盤には162.40近辺に安値を広げた。しかし、その後はドル円とともに反発、163円付近に下げ渋り。対ポンドではユーロ買いの動きが優勢。ただ、特段ユーロ買いを誘う材料も見当たらない。
ポンドドルは1.30台後半での取引。東京市場では前週末終値を挟んで1.31台前半での揉み合いが続いた。ロンドン時間に入ると米債利回り上昇とともに下押しされ、足元では1.3060付近へと安値を広げている。ポンド円は東京朝方の195.63近辺を高値に、その後は売りに押されている。ロンドン序盤には193.73近辺まで安値を広げた。足元では194円付近に下げ渋りも、反発力は限定的。ユーロポンドは0.8356近辺から0.8396近辺まで上昇している。総じてポンドは軟調に推移している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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