ドル円、中東情勢緊迫化の中で145円台に上昇 石破発言に敏感に反応も=NY為替序盤
きょうのドル円は買い優勢の展開が見られており、145円台を回復している。前日はイランがイスラエルにミサイル攻撃を行ったことで中東情勢が緊迫化している。円相場はリスク回避の円高が見られドル円も下落していた。ただ、いまのところ中東情勢については市場も情勢を見守っている状況。
イスラエルの報復措置はほぼ確実と見られているが、この問題が今後大規模な衝突にエスカレートして行くのか、それとも4月の時のように鎮静化するのか行方を見守っている。
そのような中で、本日は石破首相と日銀の植田総裁が会談を行っていたが、会談後に石破首相が「現在は追加利上げをするような環境にはない」と述べたことに円相場は敏感に反応している模様。
今週は金曜日に米雇用統計の発表が控えており、円ロングの調整も出ているようだ。週初のパウエルFRB議長の講演での発言を受けて、市場は11月の大幅利下げの期待を後退させている。短期金融市場では35%程度まで大幅利下げの確率を低下させている状況。ただ、米雇用統計の内容次第では情勢が一気に変化する可能性もあり要注目となる。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は144円に観測されている。
2日(水)
144.00 (8.3億ドル)
3日(木)
145.00 (19.1億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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