【これからの見通し】週明けも石破ショック相場で始まる、海外勢の反応をチェック
【これからの見通し】週明けも石破ショック相場で始まる、海外勢の反応をチェック
先週末は総裁選結果をめぐって円相場が混乱した。経済拡大志向の高市氏の優勢が伝わるとドル円は146円台に上昇。しかし、決戦投票で石破氏が逆転勝利を収めると円高・株価安が進行。ドル円は142円台まで急反落した。そして、週明けも石破ショック相場が継続。日経平均は約2000円安で引けた。ドル円も足元で141円台に突入している。
一方で、明日からの国慶節連休を控えた中国・香港市場はまさしく爆騰している。上海総合指数は連日の急騰となり、きょうも一時8%超高になっている。次々に繰り出される経済対策に市場は熱狂的な反応を示しているようだ。
このような対照的な動きがみられるなかで、このあとの欧州・ロンドン市場がどのような動きをみせるのか。ドル円相場を中心にした値動きをチェックしたい。足元での米株先物や欧州株先物は小安く推移も、日経平均のような急落はみせていない。リスク動向からは円高相場が一服する可能性がありそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、KOFスイス先行指数(9月)、英消費者信用残高(8月)、英マネーサプライM4(8月)、ドイツ消費者物価指数(速報)(9月)、南ア貿易収支(8月)、米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(9月)など・ドイツ消費者物価指数は前年比+1.7%と前回の+1.9%からの伸び鈍化が予想されている。前月比は+0.1%と前回の-0.1%からは低下一服となる予想。米シカゴPMIは46.0と前回値46.1からの変化は最小限にとどまる予想となっている。
発言イベント関連では、ボウマンFRB理事の講演、ラガルドECB総裁の欧州議会出席に続いて、全米企業エコノミスト協会(NABE)でパウエルFRB議長が講演を行う。その後、グリーン英中銀委員が討論会に参加する。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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