ユーロドル堅調も1.11台前半から抜け出せず、ECB追加利下げ観測高まる=ロンドン為替
ユーロドル堅調も1.11台前半から抜け出せず、ECB追加利下げ観測高まる=ロンドン為替
ロンドン序盤はユーロドルが堅調に推移した。1.1110付近から買われ、1.1146近辺まで高値を伸ばした。アジア市場では中国人民銀行が今後の利下げとともに不動産対策や株価対策を打ち出すと報じられたことが上海株や香港株を4%高へと押し上げた。その流れを受けて欧州株も堅調に推移している。9月ドイツIfo景況感指数は85.4と前回86.6および市場予想86.0を下回ったが、ユーロ買いは止まらなかった。しかし、足元では1.1130台と上昇は一服している。1.11台前半からは抜け出せずの取引となっている。
昨日の仏・独・ユーロ圏などの9月PMI速報値の落ち込みに加えて、きょうの独Ifo景況感指数も低下した。これを受けて、短期金融市場での10月ECB理事会での利下げ観測も5割程度へと高まっている。英国との金利差動向に敏感に反応するユーロポンド相場は足元で序盤の上げを消している。一方、ユーロ円はリスク選好の流れで159円台から161円台乗せまで買われたあとは、160円台後半に高止まりしている。
ユーロ相場にとっては強弱感が交錯するきょうの相場展開となっている。
EUR/USD 1.1140 EUR/JPY 160.78 EUR/GBP 0.8326
執筆者 : MINKABU PRESS
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