【これからの見通し】きょうはいよいよ米FOMCの発表、利下げ幅や今後の見通しが焦点
【これからの見通し】きょうはいよいよ米FOMCの発表、利下げ幅や今後の見通しが焦点
きょうはいよいよ米FOMC発表を迎える。4年超ぶりの利下げが決定される見込みだ。焦点は見方が分かれている利下げ幅と今後の見通しとなろう。利下げ幅に関しては最新のCMEフェドウォッチで、50bpが65%、25bpが35%となっており、大幅利下げ観測が優勢だ。ただ、事前のエコノミスト予想では25bp利下げが優勢。見方が分かれている。
個人的には現状の雇用情勢について悲観的なムードに傾きすぎであると感じている。利下げは25bpでの着実なペースで開始することが好ましいと思うのだがどうか。
また、市場では年末までの利下げ幅が合計110bp程度とみている。FOMCメンバーのドットプロットとの比較も市場の動かす材料となりそうだ。
直近のマーケットでドル円は139円から142円台まで振幅している。ドル円1週間ボラティリティーは16%付近の高水準にある。FOMC結果に対する反応も、大きめの振幅を想定しておきたい。
先ほど発表された8月英消費者物価指数は、前年比+2.2%と前回と同水準となった。コア前年比は+3.6%と前回の+3.3%から上昇した。いずれも市場予想通りだったが、インフレ鈍化の動きは停滞しており、ポンド買い反応を誘っている。明日の英MPCでの政策金利据え置き観測を裏付ける内容となっていた。
この後の海外市場ではFOMC待ちのムードが広がるなかで、南ア消費者物価指数(8月)、南ア小売売上高(7月)、ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(8月)、ユーロ圏建設業生産高(7月)、米MBA住宅ローン申請指数(09/07 - 09/13)米住宅着工件数(8月)、カナダ国際証券取扱高(7月)、ブラジル中銀政策金利(9月)などが発表される。
発言イベント関連では、ホルツマン・オーストリア中銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁などECB当局者の講演予定などが相次ぐ。NY時間にはカナダ中銀議事録(9月4日開催分)の公表のあとに、米FOMC結果発表、声明、経済予測、そしてパウエルFRB議長の記者会見へと続く。原油関連では、米週間石油在庫統計が発表される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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