ECBは来年に利下げを加速させるとの見方=NY為替
きょうの為替市場は明日のFOMCを控える中、ドルの買い戻しが優勢となっており、ユーロドルも戻り売りに押されている。ただ、下押す動きまでは見られず、1.11ドル台は維持している状況。先週ECBは追加利下げを実施したが、10月の理事会についてはオープンな姿勢を維持した。市場では様々な見方が出ているものの、ドイツ経済を中心に景気の下振れリスクがある一方、インフレはなお高水準に留まっていることから、今年については10月は見送り、12月の利下げでコンセンサスが形成されているようだ。
エコノミストからは、ECBは来年に利下げを加速させるとの見方が出ている。来年は四半期ごとに1回よりも速いペースで金利を引き下げる可能性があるとしている。平均のインフレ率が来年前半に2%目標に達する可能性があるためだという。
同エコノミストのインフレ見通しはECBよりもハト派的で、今年の平均は2.3%、来年は2.0%で来年前半には目標に達すると見ているという。ECBが12月にさらに0.25%ポイントの利下げを実施し、来年は計1.00%ポイントの利下げを実施すると予想している。この見通しを踏まえると、中立金利へのより積極的な回帰が現実的なシナリオだという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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