【これからの見通し】手掛かりとなるイベントに欠けるなかで、高ボラティリティーな相場が続く
【これからの見通し】手掛かりとなるイベントに欠けるなかで、高ボラティリティーな相場が続く
この後の海外市場では、経済指標は米MBA住宅ローン申請指数(07/27 - 08/02)、カナダIvey購買部協会指数(7月)が発表される程度。市場の注目度が高い米経済指標の発表は予定されていない。
また、発言イベント関連に目を転じると、コリンズ・ボストン連銀総裁のイベント参加が予定されているほか、カナダ中銀議事録(7月24日開催分)、米週間石油在庫統計の発表などが予定されている。米企業決算では、ウォルトディズニー、リフトなどが注目されそうだ。
全般に材料難の海外市場となりそうだ。
きょうの東京市場は再び荒れ相場となった。きっかけは内田日銀副総裁の発言だった。「金融市場が不安定な状況で利上げすることはない」との内容に、1000円近く下げていた日経平均が1000円高に転じた。ドル円は144円台半ばから一時147.90レベルまで急伸した。午後には株高や円安の動きは一服しているが、日経平均は414円高、ドル円は146円台後半と株高・円安は維持している。
海外勢が内田日銀副総裁の発言を蒸し返してくるのか。まずはロンドン勢の動向を見ながらの取引となろう。その後は米欧株動向に市場は敏感に反応することとなりそうだ。ドル円の1週間ボラティリティーは足元で19.5%前後での推移。急速な上昇からは落ち着いてきているが、水準自体は引き続き高い。特段の材料がなくても、あっさりと50銭程度の値動きがみられるような相場展開が続きそうだ。まだ、相場の落ち着きどころを見いだせない状況だ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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