【これからの見通し】あすの日銀決定会合発表を控えて、準備の一日に
【これからの見通し】あすの日銀決定会合発表を控えて、準備の一日に
きょうから日銀金融政策決定会合が開催されている。明日には結果が発表される予定で、通常であれば昼前後となる見込み。その後には、植田日銀総裁会見が予定されている。
市場では国債買い入れ減額を1-2年タームで現在の6兆円から3兆円へと半減させるとのシナリオが中心になっているようだ。また、焦点となる追加利上げについては、実施されるのかされないのかは五分五分の状況。さらに、利上げされるとした場合、利上げ幅については10bpか15bpかが有力。25bpは少数派となっている。
事前の市場の織り込みについては、海外勢を中心に利上げを見越した円買いポジションの形成が観測されている。ただ、短期投機資金が中心とみられ、しばしば円安方向への揺り戻しが交錯している。通貨オプション市場では1週間のドル円ボラティリティーは14-15%の高水準で推移している。少しのきっかけで50銭から1円程度の値動きがあることが常態化している。
明日の結果発表の内容が流動的であることから、発表後の反応には気を付けたいところだ。神田財務官の任期最終日ではあるが、イベントにタイミングを合わせた政府・日銀の介入実施の可能性も排除はできない。
きょうは、ドル円相場が高ボラティリティーであることを念頭に、長期・短期の行動を準備する一日となりそうだ。
このあとの海外市場で発表される経済指標は、KOFスイス先行指数(7月)、ドイツ実質GDP(速報値)(2024年 第2四半期)、ユーロ圏実質GDP(速報値)(2024年 第2四半期)、ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(7月)、ユーロ圏景況感指数(7月)、ドイツ消費者物価指数(速報)(7月)米住宅価格指数(5月)米S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(5月)、米JOLTS求人件数(6月)コンファレンスボード消費者信頼感指数(7月)など。
発言イベント関連は、米FOMCや日銀決定会合を目前に控えていることもあって特段の予定はなし。米主要企業決算はファイザー、P&G、スターバックス、AMD、マイクロソフト、ピンタレストなどが注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
![MINKABU PRESS](/assets/minkabufx_writers/logo_minkabupress-ec6bdf5044742e8bc94eb3a16e7629c59f783ac386c16782ef9cebc433901c4b.png)
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。