弱いユーロ圏PMI、ECBの成長見通しをリスクにさらす=NY為替
きょうのユーロドルはNY時間にかけて下げ渋る展開を見せている。ロンドン時間に一時1.08ドル台前半まで下落し、21日線に顔合わせしていたが、その後は買い戻される展開。
本日はユーロ圏の最新のPMIが発表になっていたが、弱い数字が相次ぎ、今年の景気回復への期待に冷や水を浴びせる内容となった。ECBは、第2四半期に前期比0.4%のプラス成長を見込んでいるが、本日のPMIはその見通しを危険にさらしている。製造業とサービス業の両方で企業活動の鈍化を示し、特にドイツは悪化が顕著に出ていた。
ECBは6月に発表したスタッフ見通しで、ユーロ圏の景気回復の見通しを前倒ししていたが、最新のPMIを考慮すると、前倒しは時期尚早だったように思われるとの指摘も出ていた。
EUR/USD 1.0849 EUR/JPY 166.58 EUR/GBP 0.8395
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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