ポンド、英CPI受け8月利下げが微妙に=NY為替
きょうの為替市場はドル売りが強まる中、ポンドドルは1.30ドルの大台を回復している。一時1.3045ドル付近まで上昇し、約1年ぶりの高値水準に上昇。NY時間に入って伸び悩んでいるものの、本日は対ユーロでもポンドは上昇していた。
ドル売りもさることながら、ポンド買いもポンドドルを押し上げ。この日発表の英消費者物価指数(CPI)を受けて、市場は英中銀による8月1日の利下げ開始への期待を後退させている。短期金融市場では前日まで五分五分の確率で見ていたものの、35%程度に低下。
サービスインフレが予想を上回っていた点が利下げ期待にブレーキをかけている。英中銀委員が特に注目しているサービスインフレは前月と同じ前年比5.7%となった。英中銀はこの時期までに5.1%まで鈍化すると見込んでいる。総合指数は2.0%と目標に一致しているが、持続的ではないとの懸念に拍車をかけ、英中銀は利下げ開始に踏み切るのを思い留まる可能性があると見られている。エコノミストからも「本日のデータは8月利下げの見方に異議を唱える内容。インフレはまだ持続的な形では減速していない」との見方が示されていた。
GBP/USD 1.3010 GBP/JPY 203.72 EUR/GBP 0.8402
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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