ドル円は結局、元の位置に戻す=NY為替
NY時間の終盤に入って、ドル円は157円台後半の水準に戻している。この日のパウエルFRB議長のインタビューをきっかけにドル売りが強まり、ドル円も157.20円近辺まで急速に下落する場面が見られたものの、一時的な動きに留まり、まもなく元の位置に戻している。
パウエル議長は「第2四半期にはインフレに関して若干の進展があった。過去3回のインフレはかなり良いペースだ」と述べていた。また、労働市場についても「ますます良いバランスに移行している」との認識を示している。
先週の米インフレ指標を経て、市場は利下げ期待を高める中、議長の発言に敏感に反応したようだ。短期金融市場では現在、9月利下げを完全に織り込んでいる。今週の土曜日以降、FOMC委員はFOMC終了まで発言を控えるブラックアウト期間に入る。7月のFOMCでは政策は据え置きが濃厚と見られているが、9月利下げ開始に向けて何らかのヒントが示されるのではと市場は期待しているようだ。その意味でも今週のFOMC委員の発言に何らかの変化があるか注目される。
USD/JPY 157.91 EUR/JPY 172.03
GBP/JPY 204.73 AUD/JPY 106.70
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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