ドル高への期待は根強い 米国の例外主義はまだドルを包囲=NY為替
この日発表の米消費者物価指数(CPI)はFRBの利下げ観測を強める内容となり、為替市場もドル売りの反応を強めている。これまでのドル高の影響を最も受けていたのが円だが、本日の米CPIを受けてドル円は急落。一部で財務省が米CPIに便乗した円買い介入を実施したとの報道も流れている。ドル円は短時間に161円台半ばから一気に157円台半ばまで400ポイント超急落した。
ただ、ドル高への期待は根強く、FRBが年後半に利下げを開始したとしても、今回のドル高には底堅さがあるとの指摘が出ている。米経済は引き続き他国を凌駕し、FRBが市場の期待通りに年内2回の利下げを実施したとしても、米国債利回りの優位性は維持されると説明している。
米国の例外主義というテーマが依然ドルを包囲しており、世界の他の地域がすぐに追いつけるかは未知数だという。また、今後数カ月はユーロとポンドに対してドル高が緩やかに進むとも予想している。
USD/JPY 158.77 EUR/USD 1.0868 GBP/USD 1.2914
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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