関税絡みのユーロ圏の成長は持続しない=NY為替
本日のユーロドルは1.13ドル台に一時下落する場面が見られたものの、下値はサポートされており、1.14ドル台前半での上下動に終始している。ドルの買い戻しが見られる中、1.15ドルには慎重で上値も重くなって来ているが、底堅さは維持されている状況。
先週は1-3月期(第1四半期)のユーロ圏GDP確報値が発表になっていたが、エコノミストは「ユーロ圏の年初の力強い成長は同地域経済の根本的な弱さを覆い隠している」と指摘している。GDP確報値は前期比0.6%と改定値の0.3%から大幅に上方修正されたが、成長の大部分は米国の関税導入を見越した医薬品の輸出急増によるものとなっていた。
同エコノミストによると、「今回の上方修正は重要な医薬品生産国であるドイツとアイルランドが大きな要因となっている。ただし、この傾向は第2四半期の初めには逆転すると予測している」と述べた。この変動を見通すと、その根底にあるのは循環的な回復の弱さであるとも警告している。
EUR/USD 1.1421 EUR/JPY 164.99 EUR/GBP 0.8425
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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