週明け欧州通貨高円安＝東京為替概況

週明け欧州通貨高円安＝東京為替概況
　　　
　先週金曜日東京午前に161円20銭台まで上昇後、160円台前半まで調整が入ったが、160円80銭台まで戻して先週の取引を終えると、週明けも同水準でスタート。注目された30日フランス下院選挙第1回投票は、出口調査の結果、事前世論調査とほぼ一致する形となり、一部で警戒されていた極右勢力が過半数を取るなどの状況にはなりにくいとの思惑からリスク警戒感が後退。円安につながってドル円は161円台を回復。
　　　
　午前中に161.19を付けた後、160円80銭台まで落としたが、午後に入って再び161円台を付けるなど堅調な動きとなっている。
　　　
　ユーロは対ドル、対円でしっかり。直前世論調査で一部調査会社が国民連合及び同党に協力する共和党議員の合計で過半数を超える可能性があると示したことなどから、警戒感が強まっていたもよう。ユーロドルは先週末の1.0710前後から上昇。1.0768前後を付けている。ユーロ円は先週末の172円40銭前後から173円39銭前後までと、約1円の上昇となっている。ユーロ自体の上昇とリスク警戒感後退による円売り両面から上昇。フランス株式市場が時間外で上昇を見せるなど、欧州買いが目立った。
　　　
　ポンドも欧州買いの流れに乗って上昇。ポンド円は2008年以来となる204円台に乗せてきている。
　　　
MINKABUPRESS　山岡和雅