小動き、NY市場休場で ポンドは根強いサービスインフレで買われる=ロンドン為替概況
小動き、NY市場休場で ポンドは根強いサービスインフレで買われる=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、全般に小動き。このあとのNY市場が奴隷解放記念日「ジューンティーンス」祝日のため休場となることから、米債取引などの手掛かりに欠け、積極的な取引は手控えられている。ドル円は157円台後半、ユーロ円は169円台、ユーロドルは1.07台前半から半ばでの振幅。足元ではやや円安・ドル安の動きが優勢だが、小幅の動きにとどまっている。そのなかではポンドが堅調に推移している。日本時間午後3時に発表された5月の英消費者物価指数は前年比+2.0%と前回の+2.3%から低下、英中銀のインフレ目標水準に約3年ぶりに戻した。しかし、サービスインフレが前年比+5.7%と依然として高水準だったことで、市場での英早期インフレ期待がやや後退、ポンド買いにつながった。ポンドドルは1.27ちょうど付近から前半へと小高く推移。ポンド円は200円台前半から201円台へと買われている。対ユーロでもポンド買い先行も足元では戻す動き。
ドル円は157円台後半での取引。東京午前の157.93近辺を高値に、その後は売りに押された。ロンドン朝方には157.61近辺まで下押し。しかし、ロンドン時間に入ると157.90付近へと再び上昇。下に往って来いと方向感に欠けている。
ユーロドルは1.07台半ばでの取引。1.0740近辺と前日NY終値付近で揉み合ったあと、ロンドン朝方には1.0725近辺まで下落。その後は買戻しがでて1.0750台へと買われている。ユーロ円は売りが先行し、169円台半ばから169.13近辺まで下落。その後、ロンドン時間には買いに転じて高値を169.77近辺に更新している。対ポンドでは下に往って来い。この日は欧州委員会がフランスやイタリアなど7カ国の財政赤字が過大だと指摘、是正措置を欧州委員会に提案すると報じられた。仏独債利回り格差が再び拡大している。ただ、為替市場はややユーロ買いと反応はまちまち。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京市場で1.2700近辺の安値をつけたあとは、1.2740近辺まで買われている。この日発表された英消費者物価指数は、ヘッドラインインフレが前年比+2.0%と英中銀目標水準へと約3年ぶりに低下した。しかし、サービスインフレが前年比+5.7%と依然として高水準だったことがポンド買い反応につながっている。ポンド円は200.42近辺を安値に201.10近辺まで上昇。ユーロポンドはポンド買いが先行したが、0.4830-0.8457レンジで下に往って来いとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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