調整含みの動き、米CPIとFOMCを通過して ドル円157円台前半=ロンドン為替概況
調整含みの動き、米CPIとFOMCを通過して ドル円157円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、調整含みの値動きとなっている。昨日の米CPIでドル売りが強まり、その後の米FOMCで買戻しが入るなど振幅したあとで、短期的には材料出尽くし感が広がっている。ただ、円相場はあすの日銀金融政策決定会合の結果発表を控えて動意がみられている。ドル円、クロス円は東京市場からロンドン序盤にかけて円売りが進行。ドル円は157.30付近、ユーロ円は170.10台、ポンド円は201.30付近まで買われた。しかし、欧州株が次第に下げ幅を拡大する動きに円売りは一服。157円台前半、169円台後半、200円台後半へと調整売りに押されてきている。ユーロドルは1.08台割れ水準から1.08台前半での揉み合い。ポンドドルは1.27台後半から1.28付近での振幅。足元ではいずれもやや上値が重い。ドル指数は小幅に上昇も調整の範疇にとどまっている。MSCIがEU債をソブリン指数に採用せずと報じられたことで欧州債が売られる場面があった。マクロン仏大統領は辞任を否定したが、与党の苦戦が予想されており欧州政情をめぐるぐ透明感は引き続き高いようだ。
ドル円は157円台後半での取引。東京早朝の156.59近辺を安値に、その後は買いの流れが続いた。ロンドン序盤にかけては157.31近辺まで高値を伸ばしている。ただ、その後は欧州株安などとともに上値を抑えられ、157.10付近へと下げている。
ユーロドルは1.07台後半での取引。東京市場からのレンジは1.0792から1.0816までと限定的な動き。前日NYクローズ付近での揉み合いに終始しているが、足元ではやや売りに押されている。ユーロ円はドル円とともに上昇。東京朝方の169.30付近からロンドン序盤にかけては170.14近辺に高値を伸ばした。その後は、上昇一服して169.60台へ反落している。対ポンドでは売買が交錯しており、方向性は希薄。
ポンドドルは1.27台後半での取引。ユーロドルと同様に1.2770付近から1.28ちょうど付近での狭いレンジ取引。足元ではやや上値重く推移している。ポンド円は東京朝方の200.36近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には201.32近辺に高値を伸ばした。その後は欧州株安とともに売られ、200.70台へと反落している。ユーロポンドは0.8440-60レベルでの振幅に終始しており、方向性ははっきりとしない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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