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連日のユーロ売り、仏政治情勢の不透明感で ドル円は157円台前半=ロンドン為替概況

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連日のユーロ売り、仏政治情勢の不透明感で ドル円は157円台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、連日のユーロ売りとなっている。朝方は欧州株が反発して取引を開始したこともあり、前日のユーロ売りにやや調整が入る場面があった。しかし、仏政治情勢の不透明感が再び台頭し、ユーロが下落している。一部報道によると、近く実施される仏総選挙結果が思わしくない場合について、マクロン仏大統領が辞任を議論したとしている。ユーロドルは1.0770台から1.0730台へと下落。ユーロ円は169円台前半から168.70付近へ、ユーロポンドは0.84台後半から前半へと下落している。マクロン氏に近い関係者が上記の記事内容を否定しているが、ユーロ相場の反発力は鈍い。ドル円はユーロ円の下落とともに157円台前半で反落している。ポンドは朝方に英雇用統計が弱含んだことで売られたが、その後は対ユーロでの買いを受けて堅調に。ポンドドルは1.27台前半から半ばへ、ポンド円は200円台割れでは買いが入り、200円台前半で底堅く推移。対ユーロでポンドは22カ月ぶりの高値水準となっている。明日の米消費者物価指数や米FOMCの発表を控えたタイミングで、ロンドン時間は欧州政治リスクがクローズアップされている。

 ドル円は157円台前半での取引。東京朝方の156.96近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には157.40近辺に高値を伸ばした。しかし、欧州政局不安を受けてユーロ円が下落すると、ドル円も157.10付近へと押し戻されている。

 ユーロドルは1.07台前半での取引。前日終値1.0765付近での揉み合いが続いたあと、ロンドン朝方に1.0774近辺に高値を小幅伸ばした。しかし、その後は売りが強まっており、足元では安値を1.0730台に広げてきている。ユーロ円は東京朝方の169円付近からロンドン朝方には169.42近辺まで上昇。しかし、その後は急速に売られ、168.70付近へと安値を広げてきている。対ポンドではユーロ売りが優勢。

 ポンドドルは1.27台前半での取引。1.2730付近と前日終値を挟んで揉み合ったあと、ロンドン朝方には1.2714近辺まで下落。英雇用統計が弱含んだことに反応した。しかし、その後は対ユーロでの買いを受けて1.2750付近に高値を伸ばした。ポンド円は東京朝方の199.80近辺を安値に買われ、ロンドン早朝には200.40近辺の高値をつけた。その後は、200円割れとなる場面もあったが、再び200円台前半で底堅く推移している。ユーロポンドは一時0.8468近辺まで買われたあとは、0.8426近辺まで下落、22カ月ぶりのポンド高水準となっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明 

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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