ポンドドルは1.27ドル台後半 政権交代でも英経済の見通しは変わりそうにない=NY為替
きょうのポンドドルは緩やかな売りに押されており、1.27ドル台後半で推移している。市場は明日の米雇用統計を待つ中で、ポンドについてはポジション調整中心の値動きに終始しているようだ。1.28ドル台では売り圧力が強まるものの、下押す動きも見られず、リバウンド相場を継続している状況。
英国では7月4日に総選挙が実施される。世論調査では野党・労働党がリードしているが、世論調査通りに労働党が勝利しても、目先の経済の見通しに大きな変化はないと考えられている。財政余地も限られ、新たに出来ることは少ないという。
英経済は昨年後半に穏やかな景気後退に陥ったにもかかわらず、高騰するインフレと金利上昇に直面した。ただ、現在は回復基調にあり、今年のGDPは0.8%のプラス成長が予想される。インフレは今年一杯は英中銀の目標である2%に近い水準で推移し、英中銀の予想を下回る可能性が高いと見られている。本日はECBが利下げを開始したが、英中銀も8月から利下げを始めると見られている。
GBP/USD 1.2779 GBP/JPY 199.33 EUR/GBP 0.8517
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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