【これからの見通し】週明けから弱めの米指標に反応、きょうは米ADP雇用統計とISM非製造業指数
【これからの見通し】週明けから弱めの米指標に反応、きょうは米ADP雇用統計とISM非製造業指数
今週は週末の米雇用統計を中心に、連日米経済統計が発表される。月曜日にはISM製造業景気指数が予想外に低調だった。昨日はJOLTS求人件数が805.9万件と前回の835.5万件(848.8万件から下方修正)から大幅に減少した。月曜日には製造業PMI確報値が上方改定されたが、市場はドル安の動きを示していた。
ドル指数は先週末からの低下で、2か月ぶりのドル安水準に沈んでいる。足元では低下は一服しているが、引き続き上値を抑えられている状況。
そのような状況の下で、本日は米ADP雇用統計(5月)と米ISM非製造業景気指数(5月)が発表される。市場コンセンサス予想はADP雇用統計が17.5万人増と前回の19.2万人増からペースダウンする見込み。ISM非製造業景気指数は51.0と前回の49.4から改善する見込み。予想段階では強弱感が分かれている。結果に対する市場の反応で現在の地合いを判断する格好の一日となりそうだ。
その他の経済指標は、ロンドン午前に独仏ユーロ圏、英国などの非製造業PMI確報値(5月)、フランス鉱工業生産指数(4月)、ユーロ圏生産者物価指数(4月)などが発表される。NY朝方からは米MBA住宅ローン申請指数(05/25 - 05/31)、米非製造業PMI確報値(5月)、カナダ中銀政策金利(6月)などが発表される。カナダ中銀は25bp利下げが市場コンセンサスとなっている。マックレム加中銀総裁とロジャース加中銀上級副総裁の記者会見で、今後の強弱感を判断したい。
発言イベント関連は、上記のカナダ中銀高官以外は目ぼしい予定は組まれていない。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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