円売り優勢=東京為替概況
円売り優勢=東京為替概況
昨日の海外市場で大きく円買いが進んだドル円は、東京市場で一転して円売りが優勢となった。
昨日はロンドン市場で156円台から154円台後半へ急落。少し戻したものの、米雇用動態調査(JOLTS)が弱く出たこともあり、154円50銭前後までの大きな下げとなった。その後少し戻して東京朝を迎えると、一転してドル高が強まり、朝の154円80銭前後から1円近いドル高円安の155円71銭を付けている。
日経平均が寄り付き後すぐに400円強の下げになるなど、株安の動きが優勢。昨日の海外市場で4.41%台から4.31%台まで大きく下げた米債利回りは少し戻しているもののの4.34%前後と小幅な戻しにとどまるなど、ドル円の買戻し材料にはならなかった。日本の新発10年国債利回りは昨日終値の1.02%台から低下。朝に1.00%を割り込むと0.984%を付けている。こちらは円売り材料となった。またゴトウビとあって、仲値がらみのドル買い円売りも意識された。
クロス円でも円売りの動き。昨日170円台から168円00銭台まで下げたユーロ円は、168円台前半で朝の取引をスタートすると、すぐに169円台まで上昇。午後も上昇傾向が続き169円30銭台を付けている。昨日200円40銭台から197円20銭近くまで下げたポンド円は198円80銭台まで上昇、昨日104円60銭台から102円60銭台を付けた豪ドル円は103円60銭台まで上昇と、軒並みの円売りとなった。
ドル円を除いて対ドルでの動意は薄く、ユーロドルは1.0880前後で膠着、ポンドドルは1.2770前後での推移。
MINKABUPRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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