円売り優勢、ドル円157円台前半 クロス円も堅調=ロンドン為替概況
円売り優勢、ドル円157円台前半 クロス円も堅調=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円売りが優勢。ドル円は157円台前半に再び上昇している。米債利回りの小幅上昇がドル円をサポートしたほか、日銀が6月の国債買入れオファー額を据え置いたことが市場の国債購入減額観測に水を差して円売りにつながったもよう。財務省は4月26日から5月29日までの為替介入額を9兆7885億円と公表したが、為替相場は円安水準を維持しつつ目立った反応はみせなかった。また、5月ユーロ圏消費者物価指数速報値が前年比+2.6%と前回や予想を上回ったことがユーロ買い圧力となっている。ユーロドルは1.08台前半から半ばへと上昇、ユーロ円は169円台半ばから170円後半へと上昇。対ユーロでは後塵を拝しているポンド相場も、対円では再び200円台乗せへと買われている。ポンドドルは1.27ちょうど付近から前半での推移。欧州株は高安まちまち。米株先物は3指数ともマイナス圏推移。この後の米PCEデフレータ発表を控えて、やや調整の動きとなっている。
ドル円は157円台前半での取引。東京午前の156.58近辺を安値に、ロンドン時間に入ると買いが強まっている。157円台に再び乗せると高値を157.37近辺まで伸ばしている。日銀は6月国債買入オファー額を据え置き、財務省は4月下旬から5月下旬の為替介入額を約9.8兆円と公表した。
ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京午前から昼にかけては1.0830付近から1.0811近辺まで下落。その後は反転上昇した。ロンドン時間には1.0850台へと高値を伸ばしてきている。ユーロ円は東京午前の169.45近辺を安値に買われ、ロンドン序盤には170.70近辺まで高値を伸ばした。対ポンドでもユーロ買いが優勢。5月ユーロ圏消費者物価指数速報値が前年比+2.6%と前回+2.4%、市場予想+2.5%を上回ったことがユーロ買い材料となっている。
ポンドドルは1.27台前半での取引。東京朝方の1.2736近辺を高値に、ロンドン朝方には1.2700近辺まで下落。その後は下げ一服となっている。ポンド円は東京午前の199.24近辺を安値に、その後は堅調な動き。ロンドン序盤には200.27近辺に高値を伸ばしている。ユーロポンドは堅調。0.8501近辺から0.8531近辺まで上昇しており、ポンド売りが優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。