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マイナス金利解除の観測報道が続く なお日銀の課題は多そう=NY為替

為替 

 日銀は来週の決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入ったとの報道が流れ、ドル円も敏感に反応する場面が見られた。マイナス金利解除の観測報道は多数流れているが、まだ、ドル円は敏感に反応するようで、市場も織り込み切れていないようだ。ドル円は一旦147円台半ばまで急速に下落したが、その後に再び148円台を試している。この日の米生産者物価指数(PPI)を受けて、米国債利回りが上昇しており、ドル円を押し上げている。

 春闘は期待通りに高めの賃上げ回答が出ており、日銀がマイナス金利解除を検討するには十分そうだ。来週かそれとも4月かで観測や報道が錯そうしているが、マイナス金利解除程度であれば、銀行間の資金調節の問題だけで、世の中的にはどちらでも大差はないであろう。問題はむしろ、同時に打ち出すであろうイールドカーブ・コントロール(YCC)終了と今後のガイダンスだ。

 日銀は慎重なスタンスを強調するであろう。中小企業まで賃上げが広がるのか、賃上げのモメンタムが持続的なのか、デフレを本当に脱したのか、FRBではないが、確認しなければならないことが多い。

 予想外の設備投資の好調で、10-12月期(第3四半期)の日本のGDPはプラスに上方改定され、かろうじてリセッション(景気後退)は免れたが、GDPの最大の構成要素である個人消費はマイナスだ。日本の景気は決して強くはない。

 日銀が短期金利を急速に上昇させれば、短期プライムレートも上昇する可能性があり、変動金利で住宅ローンを借りている家計には痛手だ。それを受け入れられるぐらいの所得増加が必要になり、裁量中心に個人消費に影響が出る可能性がある。YCC終了で長期金利が急上昇するのも都合が悪い。企業の金利負担が増し、設備投資を抑制しかねない。

 いずれにしろ、日銀がどのようなオペレーションでそれらを抑制しようとするのか、量的引締め(QT)はどうするのか、なお課題は多そうだ。

USD/JPY 148.09 EUR/JPY 161.58
GBP/JPY 189.12 AUD/JPY 97.71

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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