カナダの景気見通し改善も利下げは視野に=NY為替
きょうのカナダドルは売りが優勢となっており、対ドルのみならず、対円でも下落。カナダ円は111円台前半まで値を落とした。目先は21日線が110円台後半に来ている。
カナダの景気見通しは改善しているものの、利下げは視野に入るとの見方がカナダの大手銀から出ている。少なくとも以前の予測に比べれば経済見通しは改善しており、カナダと米国で景気後退が起こる可能性は、否定はできないものの、最新のデータによれば、その可能性はますます低くなっていると考えているという。今年、いくつかの主要国では成長鈍化が予想されているが、大半の国では予想以上に金利上昇に対する回復力が続いていると述べた。
カナダでは、金利が成長に影響を与えていることは明らかだが、経済活動は予想以上に堅調だという。一方、インフレは依然懸念材料で、力強い賃金の伸びと低い生産性は、インフレが下振れよりも上振れする可能性が高いことを示唆している。しかし、カナダ中銀は年内に計0.75%ポイントの利下げを実施する見通しだとも述べていた。
USD/CAD 1.3526 CAD/JPY 111.27
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。