手掛かり材料に乏しい中、米10年債利回り低下=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:26)(日本時間06:26)
2年債 4.688(-0.024)
10年債 4.248(-0.073)
30年債 4.368(-0.088)
期待インフレ率 2.292(-0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。この日は主要な米経済指標の発表もなく、手掛かり材料に乏しい中で、利回りは低下した。米株式市場でIT・ハイテク株に利益確定売りが強まったことも、利回りを押し下げた可能性もありそうだ。
雇用とインフレ、そして成長などの指標が米経済の底堅さをなお示し、FRBの早期利下げ期待も後退している。それらを材料にした米国債利回り上昇が一服し始めていることから、ドルの上値も重くなっているようだ。
今月の利回り再上昇の過程で、米10年債は一時4.35%付近まで上昇したが、少なくとも利上げ観測まではまだ強まっていない中で、5%台を再び目指すののも無理があるのかもしれない。
2-10年債の利回り格差は-44(前営業日:-35)と、逆イールドは再び拡大が続いている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
![MINKABU PRESS](/assets/minkabufx_writers/logo_minkabupress-ec6bdf5044742e8bc94eb3a16e7629c59f783ac386c16782ef9cebc433901c4b.png)
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。