ユーロドルは下に往って来い ECBの2つのリスク=NY為替
きょうの為替市場でユーロドルは下に往って来いの展開が見られている。この日の米生産者物価指数(PPI)が今週の米消費者物価指数(CPI)同様にインフレの粘着性を示したことからドル買いが強まり、ユーロドルは1.07ドル台前半に下落した。ただ、ドル買いの勢いも一服しつつあるようで、ユーロドルは序盤の下げを取り戻している。
ユーロドルの下向きのトレンドに変化はないが、1.07ドルがいまのところサポートされていることで、下げが加速する気配まではないようだ。
本日はビルロワドガロー仏中銀総裁のインタビューが伝わっていたが、ECBの2つのリスクを指摘していた。「利下げを急ぎ過ぎてインフレが再上昇するリスク」、そして「利下げを長引かせ過ぎて経済を圧迫するリスク」を挙げている。2つ目のリスクは現在、1つ目のリスクと同様に存在しているとも述べた。ECBはこの2つのリスクの間を慎重に進む必要があるという。
EUR/USD 1.0764 EUR/JPY 161.89 EUR/GBP 0.8551
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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