アプライドが決算受け大幅高 予想を上回る強気な見通しを示す=米国株個別
(NY時間09:35)(日本時間23:35)
アプライド<AMAT> 205.07(+17.41 +9.28%)
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が大幅高。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期のガイダンスも1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。
アナリストらは、DRAMの製造装置の売上と中国からの需要によって押し上げられたと指摘。「記録的なDRAMの製造装置の売上が数字を押し上げた」と述べている。ただ、慎重な見方も出ている。同社の業績は素晴らしいが、マルチプルが高過ぎるとの指摘も聞かれた。
今回のガイダンスは、半導体大手各社が新規生産への投資を増やしていることを示唆している。同社はサムスン電子やTSMC、インテル<INTC>など業界の主要メーカーすべてにギアを供給。同社の予測はエレクトロニクス・サプライチェーンの重要な部分における将来の需要に対する自信を示す先行指標と捉えられている。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.13ドル(予想:1.91ドル)
・売上高:67.1億ドル(予想:64.8億ドル)
半導体システム:49.1億ドル(予想:47.2億ドル)
グローバル・サービス:14.8億ドル(予想:14.6億ドル)
ディスプレイおよび隣接市場:2.44億ドル(予想:2.39億ドル)
・粗利益率(調整後):47.9%(予想:47.0%)
(2-4月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.79~2.15ドル(予想:1.79ドル)
・売上高:61~69億ドル(予想:63.2億ドル)
【企業概要】
半導体製造工程における、エッチング・高速熱処理・成膜などの製造装置を製造・販売し、装置や工場の性能と生産性を最適化する統合ソリューションとして、アップグレードサービスや部品交換なども行う。また、テレビ・モニター・ノートパソコンなど消費者向け製品の液晶ディスプレイ技術も有する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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