【これからの見通し】ドル買い一服も、調整も浅し 現在は模様眺め中
【これからの見通し】ドル買い一服も、調整も浅し 現在は模様眺め中
足元のドル相場は、ややドル安の動き。先週末の米雇用統計や週明けのパウエル発言、ISM指数などでドル買いが強まったが、昨日は調整的なドル売りに押された。きょうはその動きも一服しており、模様眺め中といったところだ。ドル円は148円をやや下回る水準、ユーロドルは1.07台半ばから後半での小動きとなっている。
中東関連の緊張の高まりもしくは収束、中国での大胆な施策の発表もしくは失望といった市場リスクを揺り動かすようなニュースが発生しなければ、来週13日の米消費者物価指数待ちのムードが続きそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、スイス失業率(1月)、ドイツ鉱工業生産指数(12月)、ブラジル小売売上高(12月)、米MBA住宅ローン申請指数(01/27 - 02/02)、米貿易収支(12月)、カナダ国際商品貿易(12月)などが予定されている。いずれもファンダメンタルズの確認にとどまることが予想され、ドル相場に大きな動きは期待できそうにない。
発言イベント関連では、ブリーデン英中銀副総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁、クーグラーFRB理事、コリンズ・ボストン連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁、ボウマンFRB理事などの講演予定が相次ぐ。クーグラーFRB理事は、就任後初めての講演となる。バーキン・リッチモンド連銀総裁の講演は「FRBが注視している経済指標について」ということで、雇用統計やインフレ指標のほかにも注目指標があるのかチェックしておきたい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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